キブン

白日~日本酒篇~酔いどれ譚7杯目

yoidore03

すっかり秋にもなり、あちらコチラで日本酒イベントも増えてきた。そんな中、今夏のうだるような暑さの真ん中で僕らに似合っていた色を思い出した。

余りに日本酒を愛するが故、と思いたい。わがままな暑さの中、友人であり整体師の遠藤さんはとんでもない企画を立ち上げ僕らを焦がした。

「日本酒×高校野球」

はい、賛否両論あると思います。

スポーツマンシップはどこに行ったんだ!

あの煌めいた目で白球を追いかける高校生を酒の肴にするなんてとんでもない野郎どもだ!そんな声が聞こえてきそうだ。

ところが、これがとても奥が深い。

決勝に残った都道府県のお酒を飲みながら決勝を見る。中には、日本酒を製造していない都道府県もいくつかあるらしく、選ばれなければどうするんだと戦々恐々となる。願わくば北陸勢に頑張ってほしい!

東北の酒を飲ませろ!

九州だったら焼酎に変えてくれ!など個々の思いも反映されて違った次元でトーナメントが気になってしょうがなくなる。

一応僕も京都出身なので代表が勝つように、願ってはみた。

一回戦で負けた。

待ちに待った決勝、8月21日。その日グラウンドに立ったのは北海道代表「北海高校」と栃木代表「作新学院」。

球児たちはグローブと情熱をもってグラウンドへ。

歪んだおじさんたちは北海道と栃木の酒蔵が腕によりをかけて作った日本酒とねじ曲がった情熱をもって遠藤家のリビングへ。

その結果どうなるかというと、もうわかりますよね。

5回表ぐらいでもう試合を見ていません。

試合はどっちが勝ったのか!?

誰も気にしません。

だってお酒が美味しいんだもの。

白日の中、白球を追いかける青少年たち。

白日の中、エアコンのきいた部屋の中で日本酒をあおり続ける大人たち。

これほど正反対に位置するものは、僕の生きてきた人生の中でなかなか思いつかない。

「白日」。この言葉は照り輝く太陽、真昼、といった他に、実は、「やましいところがない」という意味もある。

こうなるとますます肩身が狭くなるのであった。

“Column:福田管”



  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ピックアップ記事

  1. 京都の新しい楽しみ方!アートもフードもごっちゃ混ぜ、お店主催の音楽イベントが面白…
  2. 日曜以外は深夜3時まで営業-「辨慶(べんけい)うどん」で宴会のシメを
  3. 酒場で繰り返されるべき話:酔いどれ譚六話目
  4. 京都や近郊の定番ライトアップイベントプレイバック
  5. 振り向けば奴がいる-酔いどれ譚二十杯目

関連記事

  1. キブン

    酒場で繰り返されるべき話:酔いどれ譚六話目

    酒場で繰り返されるべき話だいたい30歳を過ぎると、だんだん定期…

  2. キブン

    酒を飲む最高のシチュエーション:酔いどれ譚八杯目

    酒を飲むシチュエーションは色々ある。いつもの仲間と大衆…

  3. キブン

    はじめてお酒を飲んだ日:サラリーマン酔いどれ譚

    20代を安酒でバカ酔いをして過ごし、いまは40代以上の渋い飲み…

  4. キブン

    海外からの旅行者の好奇心が強くてハラハラした話

    撮影で、色んな場所に行きます。例えば、深夜二時から始まるお祭り、例えば…

  5. キブン

    立春朝搾り-酔いどれ譚十五杯目

    これは、以前にもこのコラムに登場し日本酒×高校野球という常人離れし…

  6. キブン

    上司の飲みの誘いを断ることについての感じ方の変化:酔いどれ譚二杯目

    初めて上司の酒を断った日基本僕はノリは悪くない方だ。酒も好…

ブログをメールで購読

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

2人の購読者に加わりましょう

  1. タベモノ

    京都の台湾『微風台南』で、「魯肉飯(ルーローファン)」など香辛料香るエスニックメ…
  2. タベモノ

    京都の新名物になるか-祇園・嵐山で大人をしびれさせると話題のスイーツ「ピリリチョ…
  3. モノ・ビヨウ

    イス(座布団)に枕に[無印良品]のヒッコリー座るパイプクッションが使い勝手抜群
  4. キブン

    僕の上司その3-酔いどれ譚十七杯目
  5. コト

    ともしびの灯りをぼんやりと-妙心寺・東林院のライトアップイベント「梵燈のあかりに…
PAGE TOP
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。