キブン

はじめてお酒を飲んだ日:サラリーマン酔いどれ譚

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20代を安酒でバカ酔いをして過ごし、いまは40代以上の渋い飲み方に憧れる30代サラリーマンふたりによるリレーコラム。酒との付き合い方もうまくなったふたりの、酒の席での失敗談やおいしい話を楽しんで。

コップ半分。それが限界だった。

 

初めてまともにお酒を飲んだのはいわゆる合コンというやつだった。

初めての合コンで初めてのお酒。何がどうなるかなんて想像もつかない状況の中でただ悶々としていたのは記憶にある。

とりあえず会が始まり、ビールなんて飲めそうにもないから酎ハイに手を出してみた。

どれくらい飲む?聞かれてもそんなのわかんないなあ、と思いながらコップにたっぷり入れてもらう。

お。なかなかおいしいやんと思い5分後事態は一変する。

ああ、何だろうこの感じ。空飛んでるような。でも空飛んだことないし。とりあえずふわふわしている。それが気持ちいいのか悪いのかわからないまま、気づいたら寝てた。

起きたらシラッとした人たちがこっちを見た。

 

すっごい気まずくなって、俺帰ろうかなぁなんて言ってみて。じゃあおれも帰るわと一緒に行っていた友達が言ってくれた。

帰り道で、すっごくつまらんかったしちょうどよかったわ。と絶対に相手には聞かせられないがしかし恰好よすぎるセリフを残し彼は去っていった。

そして僕はどうやら2時間ほど眠っていたらしい。

はじめてのお酒は楽しさも哀しさもエロティックさも感じさせる間も与えずに眠りの世界へ僕を放り込んだ。

今ではコップ半分なんて嘘のように杯を重ねてビールだって、焼酎だって日本酒だっておかまいなしに飲んでいく。

いつしか、水を並行して飲みだしたりウコンに頼ってみたり妙にセーブしてみたりたりいいのか悪いのかわからない知恵もつけだしてきたが、

一つ言えるのは、

お酒自体のおいしさよりも好きな人達と飲むお酒が何より美味しいのだ。

30代になってお酒を飲み始める若者と接することも出てきて、木屋町で雪崩のように倒れこむ飲み方をするのではなく、

『楽しく飲めるお酒』を築かせるのも僕たちの役目なのかもしれない。もちろんとりあえずビール、の常識をもっていなくたって怒ったりしてはいけないのかもしれない。

がむしゃらに飲むのでもなく、愚痴をばらまくのでもなく、次の日になって何を話していたかあんまり覚えてないけれど、楽しかったなあと思える飲み方がやっぱり好きだったりする。

(コラム:福田管 Fukudakuda)

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