キブン

はじめてお酒を飲んだ日:サラリーマン酔いどれ譚

yoidore03

20代を安酒でバカ酔いをして過ごし、いまは40代以上の渋い飲み方に憧れる30代サラリーマンふたりによるリレーコラム。酒との付き合い方もうまくなったふたりの、酒の席での失敗談やおいしい話を楽しんで。

コップ半分。それが限界だった。

 

初めてまともにお酒を飲んだのはいわゆる合コンというやつだった。

初めての合コンで初めてのお酒。何がどうなるかなんて想像もつかない状況の中でただ悶々としていたのは記憶にある。

とりあえず会が始まり、ビールなんて飲めそうにもないから酎ハイに手を出してみた。

どれくらい飲む?聞かれてもそんなのわかんないなあ、と思いながらコップにたっぷり入れてもらう。

お。なかなかおいしいやんと思い5分後事態は一変する。

ああ、何だろうこの感じ。空飛んでるような。でも空飛んだことないし。とりあえずふわふわしている。それが気持ちいいのか悪いのかわからないまま、気づいたら寝てた。

起きたらシラッとした人たちがこっちを見た。

 

すっごい気まずくなって、俺帰ろうかなぁなんて言ってみて。じゃあおれも帰るわと一緒に行っていた友達が言ってくれた。

帰り道で、すっごくつまらんかったしちょうどよかったわ。と絶対に相手には聞かせられないがしかし恰好よすぎるセリフを残し彼は去っていった。

そして僕はどうやら2時間ほど眠っていたらしい。

はじめてのお酒は楽しさも哀しさもエロティックさも感じさせる間も与えずに眠りの世界へ僕を放り込んだ。

今ではコップ半分なんて嘘のように杯を重ねてビールだって、焼酎だって日本酒だっておかまいなしに飲んでいく。

いつしか、水を並行して飲みだしたりウコンに頼ってみたり妙にセーブしてみたりたりいいのか悪いのかわからない知恵もつけだしてきたが、

一つ言えるのは、

お酒自体のおいしさよりも好きな人達と飲むお酒が何より美味しいのだ。

30代になってお酒を飲み始める若者と接することも出てきて、木屋町で雪崩のように倒れこむ飲み方をするのではなく、

『楽しく飲めるお酒』を築かせるのも僕たちの役目なのかもしれない。もちろんとりあえずビール、の常識をもっていなくたって怒ったりしてはいけないのかもしれない。

がむしゃらに飲むのでもなく、愚痴をばらまくのでもなく、次の日になって何を話していたかあんまり覚えてないけれど、楽しかったなあと思える飲み方がやっぱり好きだったりする。

(コラム:福田管 Fukudakuda)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ピックアップ記事

  1. 滋賀県の絶景「近江の厳島」湖中大鳥居は縁起の良いパワースポット
  2. 居酒屋『よこちょう』で日本酒を片手に鮮魚に舌鼓
  3. 大阪の海は悲しい色やね-堺泉北臨海工業地帯の夜景を見ながら「さよなら」を捨てに行…
  4. 京都の新しい楽しみ方!アートもフードもごっちゃ混ぜ、お店主催の音楽イベントが面白…
  5. すすきの見頃を過ぎ、現実離れした赤茶色の色彩が美しい兵庫県「砥峰高原」へ-ノルウ…

関連記事

  1. キブン

    上司の飲みの誘いを断ることについての感じ方の変化:酔いどれ譚二杯目

    初めて上司の酒を断った日基本僕はノリは悪くない方だ。酒も好…

  2. キブン

    海外からの旅行者の好奇心が強くてハラハラした話

    撮影で、色んな場所に行きます。例えば、深夜二時から始まるお祭り、例えば…

  3. キブン

    京都の電車上から見るか横から見るか下から見るか

    岩井俊二監督の「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」という映画…

  4. キブン

    カシオレをオーダーする男-酔いどれ譚 十三杯目

    成人式を終えた二十歳の新成人たちは、お酒を飲めるようになる。始…

  5. キブン

    目指せ京都通-京都難読地名由来クイズ

    「烏丸」や「糺ノ森」などの読み方は、他府県の人からするとちょっ…

  6. キブン

    彼女が二日酔いの朝に淹れてくれた薄い目のコーヒー:酔いどれ譚十一杯目

    もう全く思い出せなくて検索しても出てこなくて、知っている人いたら教えて…

ブログをメールで購読

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

3人の購読者に加わりましょう

  1. キブン

    京都の今日を知る「きょうは何の日」-12月13日は「事始め」
  2. コト

    ともしびの灯りをぼんやりと-妙心寺・東林院のライトアップイベント「梵燈のあかりに…
  3. タベモノ

    京都市内から約2時間天橋立に行ったら、ぜひ宮津のソウルフード「カレー焼きそば」を…
  4. コト

    本好きの人が集まる「一箱古本市」が京都烏丸五条近くのコワーキングスペース「京創…
  5. コト

    市内から車で2時間ほど-月末月初は商売人で賑わう岐阜の「おちょぼさん」を楽しもう…
PAGE TOP
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。