毎日が記念日運動があったのかはわからないけれど、とにかく毎日なにかの記念日があります。全国的には今日は「美容室の日」「ビタミンの日」。「ビタミンの日」はビタミンB1(当時はオリザニン)の発見が東京科学学会で発表された日だかららしく、「美容室の日」になったのは、12月が美容室にとって繁忙期であるのと、「13」という数字をくっつけると「Beauty」の頭文字「B」にみえるからだそう。では京都ではいったいどんな日があるのか。
祇園の花街の伝統行事「事始め」
京都でもありました。「花街(かがい/はなまち)」と呼ばれる場所では、舞妓や芸妓が、今年のお礼と新年に向けた挨拶を踊りの師匠や茶屋にしにいく日だそう。江戸時代から始まった風習で、祇園では今でも残っているのだとか。特にお世話になっているところには鏡餅を持参するそう。
冬の風物詩と呼ばれるほど有名なのが、日本舞踏の流派、井上流の五代目家元井上八千代への挨拶。初代井上八千代は、日本舞踏を京都の伝統の舞「京舞」として発展させた人物で、現在の五代目家元は人間国宝にも認定されている。また井上流は無形文化財でもあるそう。
舞妓や芸妓が「おめでとうさんどす」と挨拶をすると、師匠は「おきばりやす」と励まして、時には舞扇をご祝儀として渡すのだとか。ちなみに事始めでは「おことうさんどす」という言葉も使われるのだけれど、これは「お事多さん」と書き、「忙しくてなによりです」という意味のよう。来年こそは「おことうさん」でいたいものです。
また12月13日は、二十八宿では「鬼(き)の日」で、結婚以外は何をやってもうまく行く日だそう。何か新しいことを始めてみるのも良いかもしれませんね。
“Columun:中川 直幸”