重要伝統的建造物群保存地区に認定されている京都嵯峨野の「嵯峨鳥居本(さがとりいもと)」。以前は「化野(あだしの)」と呼ばれていたそうで「あだしの」とは「はかない」や「むなしい」という意味があり、風葬の習慣がある土地だったそう。現在は埋葬。「あだし野念仏寺」は、そんな野ざらしにされた遺体を埋葬し、その上に石仏とお堂を建てたことが始まりなのだとか。その後、法然上人の念仏道場となったことから「念仏寺」と呼ばれるようになったそう。
風光明媚な町並みと鳥居、念仏寺の紅葉に多くの観光客が足を運ぶ
清滝トンネルから、細い道を下がっていくと見えてくる「一之鳥居」。そこを抜けると、茅葺の建物や町家風の家屋の風光明媚な町並みが現れ雰囲気もガラっと変わる。紅葉の時季には多くの人が足を運び、昔ながらの風景と紅葉のコントラストを楽しむそう。中でも「化野念仏寺」の境内にある苔と紅葉、そして「西院の河原」にあるおよそ8000体の石仏の光景を眺めに訪れる外国人観光客も多いとか。今回はそんな「あだし野念仏寺」の紅葉をプレイバック。
あだしの 念仏寺
住所:京都市右京区嵯峨鳥居本化野町17
電話:075-861-2221
開門:9:00-16:30(受付終了)※12・1・2月は15:30に受付終了
駐車場:なし※近くに有料Pあり
拝観料:大人500円、中学、高校生400円、小学生以下(保護者同伴に限る)無料
HP:http://www.nenbutsuji.jp/index.html
“Text,Photo:中川 直幸”