二条川端を東にちょっと入ったところにある居酒屋『よこちょう』。中央卸売市場から仕入れた鮮魚の刺身や、脂ののった旬魚の焼き料理を目当てに、多くの常連が足繁く通う。酒類も豊富で、有名無名にこだわらず、目利きによって全国から仕入れられた日本酒のラインナップは通を唸らせる。
丁寧に下処理された鮮魚の刺身がリーズナブル
旬の鮮魚の刺身は、おそらく訪れた人のほとんどがオーダーしているはず。職人が丁寧に下処理しているので、ツマやケンには血の滲みがほとんどない。ひと手間をおしまず仕上げられた刺身は、今まで生きていたようなフレッシュな弾力で舌を楽しませてくれる。残ったエビの頭は油で揚げるか、焼いて出しなおしてくれるので、まさしく余すとこなく最後まで味わるのが嬉しい。
また焼き魚は、はたはたや、ホッケはもちろん、秋にはぷりぷりの秋刀魚がいちおし。人によって食べ方は様々だけれど、さかなクンいわく、秋刀魚は頭から骨、尻尾まで全て食べられるそう。私もその流儀にのっとり、頭をかじったところ、若干友人に引かれてしまった。でも、ちょっと口の辺りが硬いだけで、脂もしっかりのってて美味しいんです。一度試してみてください。
お土産には鯖寿しを
魚以外にも、ポテトサラダやだし巻など、居酒屋らしい一品も優しい味わいで酒の肴におすすめ。また鯖寿しは人気で、お土産として最後に買って帰る人も多く、無くなることもあるそうなので、早めにオーダーして。しっかり酢でしめられた鯖はほどよい甘酸っぱさで、酢飯との相性抜群。日本酒と一緒にぜひ味わってほしい。
ほか、あら煮やすっぽん料理など多彩なメニューが味わえるので、ぜひ一度足を運んでみて。3・4人で行って、お酒を4・5杯飲み、6〜8品味わって5千円程度と懐に優しいので、なんどもリピートしてしまう常連の気持ちがわかるはず。
居酒屋 よこちょう
■電話:075-752-1531
■住所:京都府京都市左京区二条通川端東入難波町210
■Close:日曜日
■営業時間:[月~金]17:30-22:00,[土]17:00〜22:00
■駐車場:なし
※全面禁煙
“Text:Taico,Photo:中川 直幸”