三日三晩、どんな体調でも中華は食べられる。むしろ中華は医食同源の考えのもと、どんなに油ギトギトの料理であっても、もうそれは薬であると信じて疑わない私がおすすめしたいのが「中国料理志成園」の「カツ丼」。
あんかけカツ丼はボリューム満点
五条御前の交差点から南に100mほどの場所にある「中国料理 志成園(シセイエン)」。近くにリサーチパークがあることから、昼はサラリーマンやOL、タクシーの運転手、夜もやっぱりサラリーマンにタクシーの運転手の利用が多い。ただ、サラリーマンとタクシー運転手だけが知っているなんてもったいない。「安くて美味くて、量が多い」と評判のこちらでランチにもディナーにもおすすめの一品がある。
昼夜問わず同じメニューを用意しており、「唐揚げ」と「五目ソバ」や「五目ヤキソバ」といった中華の定番料理が常連から人気。そんな定番メニューには及ばないものの、老若男女幅広い層から人気なのがあんかけ「カツ丼」(650円、大850円)。日本の大衆食文化の象徴的な、卵でとじたカツ丼ではなく、トンカツ、白菜や椎茸、人参をとろっとした中華あんでとじたあつあつの一杯。
素朴な味わいを好みの味にカスタマイズ

あんかけ「カツ丼」650円(大850円)丼はスープ付。
味付にはほとんど調味料を使っておらず、あっさりとした優しい味わい。薄味だと感じる場合はテーブルに用意されている醤油をさっと1回振りかけたり、ラー油で辛みを足すのがおすすめ。ちなみに私はラー油2回半、醤油を1回「の」の字を書くようにして味を足している。量がかなり多めなので、女性はご飯少なめでオーダーしてもいいかも。大サイズは会社帰りの飲み会の締めで3、4人で食べると丁度いい。

ラー油をかけるとこんな感じ
そのほかのメニュー紹介

餃子1人前250円。写真は2人前。

炒飯450円、大630円。写真は並。
丼はスープ付。炒飯にもスープが付いており、450円という安さ。パサパサとご飯が崩れる、強火で絶妙に炒められた炒飯も、あっさりと味付け。餃子は小ぶり。鉄板にふれている部分の皮はパリッパリで、中身とそれ以外の皮はしっとり。こういうところでは、夜にドリンクを出すためにちょっと味付は濃いめにしているところが多いけれど、無駄な味付けは一切なし。おそらくカロリーも中華の割には低そう。女性におすすめの中華店なので、サラリーマンやタクシーの運転手に負けず、会社帰りのOLの皆さんに、ここで中華女子会を開いてもらいたい。
ショップデータ
■店名:中国料理 志成円(シセイエン)
■住所:京都府京都市下京区西七条赤社町32
■電話:075-314-3244
■定休日:水曜休
■営業時間:11:30~15:30 17:00~23:30(LO)
“記事・写真:中川 直幸”