タベモノ

京都市内から約2時間天橋立に行ったら、ぜひ宮津のソウルフード「カレー焼きそば」を

日本三景に数えられる天橋立。宮津湾と阿蘇海を隔てる砂州は、展望台から見た景色が、天に架かる橋に見えたことから「天橋立」と名付けられたそう。四季折々の彩を見せるこちらは、季節を問わず多くの観光客が訪れ「股のぞき」から望める「飛龍観」を楽しんでいる。湾に接していることから、海の幸も豊富で、観光の際には海鮮を楽しむのも旅行の楽しみのひとつ。だけれど、ここ宮津の食の楽しみは海鮮だけではない。おそらく京都市内で暮らす人の大半が知らない宮津のソウルフード「カレー焼きそば」だ。

発祥の店は現在閉店

img_2167

一説によると戦後から「宮津カレー焼きそば」というものが存在していたとか。発祥の店とされている中華料理屋の『平和軒』は閉店したそう。現在は、その味に惚れ込んだ人が、それぞれの「カレー焼きそば」を提供している。中華料理屋、食堂のほか、カフェやバーと、本当に色々な店が名物として売り出していて、どれほど宮津の生活の中に入り込んでいるかが伺える。また「カレー焼きそば」とひとことで言っても、「ウェットタイプ」と「ドライタイプ」があり、元祖の味に近いのは「ウェットタイプ」だそう。「ウェットタイプ」はカレースープの中に麺が入っておりカレーうどんのようなもので、「ドライタイプ」にはスープが無く、市販されているカップ焼きそばをイメージするといいかも。

img_2165%e3%81%ae%e3%82%b3%e3%83%92%e3%82%9a%e3%83%bc

カレー焼きそば800円(税込)、カレー焼きそばライスセット1,000円(税込)

今回紹介する店は「橋立海産センター 瑞松苑」。店主が元祖の「平和軒」の味を追求した「カレー焼きそば」は、刺激的なスパイスの香りとほんのり甘みを感じるスープがひたひたに。ご飯もオーダーでき、通の人は食後に余ったスープの中に入れてカレーライスにして食べるのだとか。B級ならではの楽しみ方で、最後までこだわりのスープを味わえる。

さらにこちらでは、海産センターだけあり、岩カキやアオリイカなども美味。ぜひ一緒に味わってみて。

img_2163

焼き鯖寿司定食865円(税込)

img_2164

焼き鯖寿司

橋立海産センター瑞松苑
住所:京都府宮津市小松10
営業時間:11:00-15:00
定休日: 年中無休
電話番号:0772-27-1488

 
“Text,Photo:中川 直幸”







  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ピックアップ記事

  1. 喧騒を忘れて紅葉ウォークを楽しめる市内の穴場スポット「宝ヶ池公園」
  2. 蓮池の下にある安藤忠雄建築のお寺『本福寺』の異世界感がすごい
  3. 暖炉のあるカフェレストランで優雅な喫茶タイム-京都山科「カフェレストラン カルネ…
  4. 山の中のカフェ登録有形文化財「茂庵」でのーんびり
  5. 酒場での出会い:酔いどれ譚四杯目

関連記事

  1. タベモノ

    中華に恋して!中華あんがのってる「志成園」のカツ丼が美味くて安くて新しい味わい!

    三日三晩、どんな体調でも中華は食べられる。むしろ中華は医食同源の考えの…

  2. タベモノ

    「お腹が空いた」「お得に色々と食べたい」なら京都の定番洋食屋「キッチン・ゴン」で「ピネライス」を

    「お腹が空いた」リーズナブルに色々と食べたいなら「キッチン・ゴン」の「…

  3. タベモノ

    「星のブランコ」に行ったらランチでも紅葉が楽しめる森の中のカフェレストラン「おじいさんの古時計」へ

    京都市内から車で1時間ほど。紅葉のピークを迎え、観光客で賑わう大阪交野…

  4. タベモノ

    京都のお土産で人と違うものを渡したい時は島原の菱屋「うすばね」がおすすめ

    京都の島原地区にある『菱屋(ひしや)』の「うすばね」は、京土産の新定番…

  5. タベモノ

    どうしてもスープカレーが食べたくなったので京都円町の「かれー屋ひろし」へ

    医食同源、デトックスなどヘルシーな「食わず嫌い」というほどではない…

  6. タベモノ

    ゾンビ映画を撮影するのにおすすめ-和歌山にある浜辺の廃墟カフェ「Bagus(バグース)」

    京都市内から高速で2時間ほど、海の幸も山の幸も楽しめる食の楽園和歌山。…

ブログをメールで購読

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

4人の購読者に加わりましょう

  1. タビ・アソビ

    紅葉に人が集中している今だからこそ港まち神戸の夜景をひとり占めできるチャンス
  2. タベモノ

    地元民が愛してやまない滋賀県彦根の「スイス」の裏メニュー「バーグ丼」
  3. コト

    「和食」ってそもそもなんだ?-味わい・学び・体験する「京都・和食の祭典2017」…
  4. タベモノ

    三田の森の中にあるカフェ「吹上の森」で秋の訪れを感じよう
  5. タビ・アソビ

    京都美山のかやぶきの里は日の入り前後の30分が絶景タイム
PAGE TOP
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。