京都市内から高速で2時間ほど、海の幸も山の幸も楽しめる食の楽園和歌山。週末の小旅行で訪れたら、ぜひ足を運んで欲しい場所が、海の見える廃墟カフェ「Bagus(バグース)」。
廃墟好きには抜群のロケーション
和歌山市内から車で20分ほどの新和歌浦港は、週末ともなると観光や釣りを楽しむ人でいっぱい。もちろんここで楽しむのもいいけれど、ちょっと足を伸ばして隣接する海水エリア「和歌の浦」を訪れてみて。
昨今のゾンビブームが後押しして、不穏な気配を孕んでいる廃墟を訪れる人も多くなっているとか。ここ「和歌の浦」には、そんな廃墟ファン垂涎の絶景カフェがある。およそ20メートルほどはあろうかという崖の下で、廃墟になった旅館の下部をリノベーションしたカフェ「Bagus(バグース)」。4月上旬から10月中旬までの春から秋の期間限定オープンで、もちろんバリバリの冬の現在はオープンしていない。
そう、つまり今ならゾンビの自主制作ムービーの撮影できるチャンス。春から秋ハイシーズンは、平日でもそこそこ人がいるうえ、ゾンビメイクでうろつくと写メ砲の的になる。また暑すぎてメイクも落ちるので、時間と体力と精神力が必要。実際に真夏にゾンビ映画を撮影していた人たち(京都から来たという映画好きの人)は、メイクも落ちていたし、とりあえずゾンビは休憩の度にハイチーズをリクエストされていた。
今なら、メイクは落ちない、人の目も気にならない、冬なので木の枯れた感じとかも雰囲気を盛り上げてくれるなど良いことばかり。
そして抜群のロケーション。ボロボロのホテル、古びた灯台、崖、狭い通路、浜辺。台本がボロボロでもね、ロケーションだけでもっていけそう。
映画好きの人で、ゾンビものを撮りたい人はぜひここへ。
ちなみに、オープン時の「Bagus(バグース)」はこんな感じ。ライブとかもしてくれるそう。
Bagus(バグース)
住所:和歌山県和歌山市新和歌浦2-2
営業時間:16:00〜23:30
定休日:不定休
駐車場:新和歌浦港に有料駐車場あり
※訪れる際は電話073-444-2559で確認を
“Text,Photo:中川 直幸”