タビ・アソビ

文献史上最古の「羽衣伝説」。神秘的な天女の逸話を感じながら、沈むような深い青色の余呉湖で絶景ハント!

日本全国に逸話として語られる「天女の羽衣伝説」を知っていますか。 羽衣の力で空から舞い降りてきて、池や湖で水浴びをしている美しい天女。その姿を盗み見ていた男が天女の羽衣を隠し、天に帰れないようにしてしまう。そして男は天女と夫婦になり子を作る、というような話。結末は地域によって変わってくるけれど、その逸話の発祥の地ではないか、と言われるのが『余呉湖』。


8月夜明け、朝5時の余呉湖の風景

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夏の朝5時の余呉湖。すでに空が明るくなり、薄い桃色の朝日が山の稜線から差し込む。

京都から車でおよそ1時間半(電車でもほぼ同じ)。「琵琶湖八景-新雪 賤ヶ岳の大観」として県民から親しまれている賎ヶ岳により、琵琶湖と隔てられている『余呉湖』。奥琵琶湖に位置し、三方を山で囲まれたこの湖は、世の中から隔離されたように静か。伸びやかに水鳥が湖上を飛ぶ風景は時を忘れて、見入ってしまうほど美しい。風のない日には湖面がなぎ、鏡のように繊細に周囲の山々を映し出すことから「鏡湖」とふたつ名で呼ばれている。

ここは、1200年以上前に書かれた『近江国風土記』に「天女の羽衣」の逸話が紹介されており、書物として残る羽衣伝説では歴史が一番古く、ほかの羽衣伝説の発祥になったのではないかと言われている。たしかに天女が水浴びしにくるのもうなずける美しさだ。

朝から夕方まで、絶景写真を狙える穴場で、夜明け前の深い青色のほか、「日本のウユニ」と呼ばれる空が湖に映し出された写真、飛び交う水鳥、夕景などが撮影できる。

釣りのほか、サイクリングやウォーキングにもおすすめ

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早朝から釣りを楽しむ人も多い余呉湖。

湖の周囲は約6kmと小さく、歩いても一周するのに2時間かからない。夏ということもあり、早朝から釣りを楽しむ人やサイクリングをしている人が見られた。近くの余呉駅でレンタサイクルもあるので、電車で来る人は利用してみて。11月下旬にはワカサギ釣りも解禁され、毎年大勢の人が足を運ぶそう。この秋のアウトドアには、余呉湖も視野に入れてみて。

エリアデータ
余呉湖(yogoko)
世間を忘れる静かな世界が広がる度 ★★★★
■場所:滋賀県長浜市余呉町川並 余呉湖

“Text・Photo:中川 直幸”

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