タビ・アソビ

文献史上最古の「羽衣伝説」。神秘的な天女の逸話を感じながら、沈むような深い青色の余呉湖で絶景ハント!

日本全国に逸話として語られる「天女の羽衣伝説」を知っていますか。 羽衣の力で空から舞い降りてきて、池や湖で水浴びをしている美しい天女。その姿を盗み見ていた男が天女の羽衣を隠し、天に帰れないようにしてしまう。そして男は天女と夫婦になり子を作る、というような話。結末は地域によって変わってくるけれど、その逸話の発祥の地ではないか、と言われるのが『余呉湖』。


8月夜明け、朝5時の余呉湖の風景

img_5487

夏の朝5時の余呉湖。すでに空が明るくなり、薄い桃色の朝日が山の稜線から差し込む。

京都から車でおよそ1時間半(電車でもほぼ同じ)。「琵琶湖八景-新雪 賤ヶ岳の大観」として県民から親しまれている賎ヶ岳により、琵琶湖と隔てられている『余呉湖』。奥琵琶湖に位置し、三方を山で囲まれたこの湖は、世の中から隔離されたように静か。伸びやかに水鳥が湖上を飛ぶ風景は時を忘れて、見入ってしまうほど美しい。風のない日には湖面がなぎ、鏡のように繊細に周囲の山々を映し出すことから「鏡湖」とふたつ名で呼ばれている。

ここは、1200年以上前に書かれた『近江国風土記』に「天女の羽衣」の逸話が紹介されており、書物として残る羽衣伝説では歴史が一番古く、ほかの羽衣伝説の発祥になったのではないかと言われている。たしかに天女が水浴びしにくるのもうなずける美しさだ。

朝から夕方まで、絶景写真を狙える穴場で、夜明け前の深い青色のほか、「日本のウユニ」と呼ばれる空が湖に映し出された写真、飛び交う水鳥、夕景などが撮影できる。

釣りのほか、サイクリングやウォーキングにもおすすめ

img_5483

早朝から釣りを楽しむ人も多い余呉湖。

湖の周囲は約6kmと小さく、歩いても一周するのに2時間かからない。夏ということもあり、早朝から釣りを楽しむ人やサイクリングをしている人が見られた。近くの余呉駅でレンタサイクルもあるので、電車で来る人は利用してみて。11月下旬にはワカサギ釣りも解禁され、毎年大勢の人が足を運ぶそう。この秋のアウトドアには、余呉湖も視野に入れてみて。

エリアデータ
余呉湖(yogoko)
世間を忘れる静かな世界が広がる度 ★★★★
■場所:滋賀県長浜市余呉町川並 余呉湖

“Text・Photo:中川 直幸”

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ピックアップ記事

  1. 「海賊とよばれた男」聖地巡礼-日本の近代化を支えた国の重要文化財「舞鶴赤れんがパ…
  2. メニューひとつひとつに物語が!どういうことってこういうことです-大阪「UK CA…
  3. バーベキュー、ダム、温泉、プール、日吉ダムで秋のレジャーを楽しもう!
  4. 週末旅を楽しもう-京都から車で約2時間の「モネの池」はどの時季に行っても美しい
  5. 「なばなの里」が気になっている人にも毎年訪れる人にも、とりあえず2016-201…

関連記事

  1. タビ・アソビ

    夏の終わりはひぐらしの声を聞きながら廃校をリノベーションしたカフェでゆったりと

    夜風に少し冷たさが混じり、肌寒さを感じる9月上旬。南山城村にある木造の…

  2. タビ・アソビ

    奈良十津川村、断崖絶壁から絶景をのぞむカフェ「瀞(どろ)ホテル」に圧倒される

    和歌山、三重、奈良の三県をまたいで流れる熊野川水系北山川の上流に位置す…

  3. タビ・アソビ

    京都市内の喧騒を抜けて「長谷ダム」でスリルと紅葉の感動を

    紅葉のピーク到来で観光客でごった返す町なかから抜け出して、ゆっくりとも…

  4. タビ・アソビ

    2016紅葉プライバック-「南禅寺」~インクライン

    京都東山にある「南禅寺」。一年中観光客で賑わうこちらは、紅葉の時季にな…

  5. タビ・アソビ

    気軽に絶景ハント!20分で心と体のリフレッシュ「大文字山」登山

    登山といえば、登りきった時の達成感がなんともいえません。ですが、本格的…

  6. タビ・アソビ

    大阪市内と京都市内を眺められる「大岩山展望所」は夜に行くと本当に怖い

    京都の南区と大阪の梅田周辺を眺めることができる、穴場の夜景スポ…

注目!

ブログをメールで購読

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

2人の購読者に加わりましょう

  1. タビ・アソビ

    京都を中心とした関西の2016年紅葉プレイバック-京都の穴場も紹介8選
  2. タベモノ

    京都の台湾『微風台南』で、「魯肉飯(ルーローファン)」など香辛料香るエスニックメ…
  3. コト

    ハロウィンで盛り上がったのだから「矢田寺」の「かぼちゃ供養」へ行くべき
  4. タビ・アソビ

    京都の夜景スポット「男山展望台」は人が全然いないので、たまに人に会うと非常に恐い…
  5. キブン

    海外からの旅行者の好奇心が強くてハラハラした話
PAGE TOP
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。