「琵琶湖」以外にも滋賀県には湖やため池がたくさん。その湖の中で1番高い場所にある湖が箱館山の「淡海湖」。標高450mの山中に、山麓にある農地の灌漑用貯水池として造られたそう。大正時代に完成したもので、初めての人工の湖ということで「処女湖」の異名も。
ぐねぐねと曲がりくねった道の先に見える小さな鳥居が目印
定期バスや電車などはもちろんなく、車やバイクの利用は必須。道の途中に「家族旅行村ビラデスト今津」があり、そこに車を置いて徒歩で向かうもよし、そのまま車で向かうもよし。ただし悪路はご覚悟を。
アスファルトで舗装されているものの、道幅は普通車1台が通るのがやっと。高い木々が周囲を覆い、昼間でも薄暗く、道の上に大小様々の石が落ちていたり、山から流れる水が道を濡らしていたり、山道特有のワインディングロードが15分ほど続く。
パッと明るくなり、小さな鳥居が見えるとそこが目的地。湖の真ん中には弁財天が祀られている小さな島があり、秘境感を煽る天然の演出もあってか、見つけた時の感動はひとしお。街灯などは一切なく、昼間以外には絶対に行きたくない。
秋には黄色や赤に色づく木々を湖面に映し、さらにフォトジェニックに。カメラを片手に30分ほどの道をウォーキングするのもいいかも。途中には平池があり、「家族旅行村ビラデスト今津」に宿泊する人と散策路となっているとか。悪路の途中にある、ちょっと落ち着ける場所なので、途中でぜひ立ち寄って。

平池
淡海湖
住所:高島市今津町深清水
“Text:Taico,Photo:中川 直幸”