タビ・アソビ

ススキにも負けない銀色の夕景-琵琶湖最大の内湖「西の湖」のヨシの花が見頃

滋賀県東部、琵琶湖最大の内湖「西の湖」のヨシの花が見頃に。ススキや荻に比べ、毛やノギが少ないけれど、群生するヨシの花が逆光で夕日の光を受けると、金色や銀色に光りとても幻想的。凪いだ「西の湖」の鏡のような湖面に影を落とすヨシと、夕日のコントラストはとてもフォトジェニックで、この時ばかりは、ルアーを持った人よりもカメラを構える人の方が多いかも。

ラムサール条約に登録されている水鳥の生息地

img_2450%e3%81%ae%e3%82%b3%e3%83%92%e3%82%9a%e3%83%bc

毛やノギが少ない分、シルエットがキレイに出るため、赤く輝く山の稜線や湖とのコントラストが美しく、夕方にはカメラマンも多く足を運ぶ「西の湖」。フォトジェニックな瞬間は、この時期だけではなく、過ごしやすい広大な湿地に飛んでくる水鳥が、これからの季節多くなるそう。カイツブリやマガモ、コサギにオオバンなど、様々な水鳥が、雪で白く染まった「西の湖」に彩を与えてくれる。

img_2466%e3%81%ae%e3%82%b3%e3%83%92%e3%82%9a%e3%83%bc

そもそも、この周りには「西の湖」以外にも、琵琶湖の内湖がいくつか存在していたとか。昭和初頭から大規模な干拓が行われたけれど、当時の食料事情が改善されたことや、現在は行われていない淡水真珠の養殖が行われていたことから干拓を免れたそう。そして、現在琵琶湖の最大の内湖となったとか。ちなみに、「西の湖」由来は、安土城の西の湖という意味だそう。この秋から冬は滋賀県の穴場スポットで、夕日に映えるヨシの花と、湖を舞う水鳥の美しい風景を撮影してみるのも面白い。

img_2444%e3%81%ae%e3%82%b3%e3%83%92%e3%82%9a%e3%83%bc

西の湖
ヨシの花と水鳥が夕日に映える度 ★★★★★
住所:近江八幡市安土町下豊浦

“Text,Photo:中川 直幸”







  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ピックアップ記事

  1. 京都の電車上から見るか横から見るか下から見るか
  2. 文献史上最古の「羽衣伝説」。神秘的な天女の逸話を感じながら、沈むような深い青色の…
  3. 京都や近郊の定番ライトアップイベントプレイバック
  4. 一日中家にいる時は、オーロシーカのお香で気分を変えて。
  5. 高台寺秋の夜間特別拝観がスタート-ライトアップのテーマは「輪廻」

関連記事

  1. タビ・アソビ

    京都の夜景スポット「男山展望台」は人が全然いないので、たまに人に会うと非常に恐い

    国宝「石清水八幡宮」境内にある「男山展望台」は、密かな夜景観測スポ…

  2. タビ・アソビ

    日本の近代化を支えた兵庫県の鉱山開発-不夜城と呼ばれた東洋一の廃選鉱場「神子畑選鉱場跡」を巡る

    兵庫県、生野の山の奥深くに「鉱石の道」と呼ばれるエリアがある。明延から…

  3. タビ・アソビ

    2016紅葉プライバック-「南禅寺」~インクライン

    京都東山にある「南禅寺」。一年中観光客で賑わうこちらは、紅葉の時季にな…

  4. タビ・アソビ

    開運・招運のご縁にも期待-関西で強力だといわれているパワースポット5選

    関西に数あるパワースポット。その効果は嘘か真かわからないけれど、ネット…

  5. タビ・アソビ

    夏の終わりはひぐらしの声を聞きながら廃校をリノベーションしたカフェでゆったりと

    夜風に少し冷たさが混じり、肌寒さを感じる9月上旬。南山城村にある木造の…

ブログをメールで購読

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

4人の購読者に加わりましょう

  1. タベモノ

    創業から50年以上変わらないホットケーキ-京都「梅香堂」で至福のスイーツタイムを…
  2. コト

    市内から車で2時間ほど-月末月初は商売人で賑わう岐阜の「おちょぼさん」を楽しもう…
  3. タビ・アソビ

    喧騒を忘れて紅葉ウォークを楽しめる市内の穴場スポット「宝ヶ池公園」
  4. キブン

    上司の飲みの誘いを断ることについての感じ方の変化:酔いどれ譚二杯目
  5. タベモノ

    山の中のカフェ登録有形文化財「茂庵」でのーんびり
PAGE TOP
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。