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奈良の大仏よりも大きな本尊京都「笠置寺(かさぎでら)」は石のテーマパーク-お寺や神社は昔の人たちにとって現在の遊園地に違いない!

「昔の人って何が面白かったんだろうね?」「楽しいことあったのかな」なんて言葉を、たまに聞くことがあります。私も中学校入学から大学を卒業するまでずっと「現代に生まれてよかった」と考えていました。今なら、そんな考えは足りない想像力と情報量の産物だとわかるのですが、当時は携帯電話(スマホ)は無いし、車もカラオケもカメラもない。そんな時代で何が楽しいのかと感じていたわけですよ。

特に非日常を体感できる「なんとかランド」や「ユニバーサルスタジオジャパン」のようなテーマパークに代わるものなんて無いじゃないかと。車は、馬やカゴと呼ばれる乗り物が、スマホは手紙が代替品になるのかな、と思うのですが、日常から切り離されて、嫌なことを忘れて思う存分楽しめるテーマパークの代替施設ってないなと。

それが、最近になって「これって現代でいうところのテーマパークだ」と思うものがあったんです。

笠置寺は石のテーマパーク

それ、お寺や神社じゃないかと。

これは最近会う人会う人みんなに言っていて「こいつ勧誘か」と疑われることもあるくらいなのですが、考えれば考えるほど、そうとしか思えない。非日常を体感でき、ワクワクやドキドキを楽しめる夢の国。お寺は仏様の世界観を、神社は神話の世界を体感できるのではないかと。

こんなことを考えるようになったきっかけが、京都南部に位置する「鹿鷺山 笠置寺(しかさぎざん かさぎでら)」に訪れたことなんですけど、ここ、石のテーマパークなんです。

ひとつずつ紹介していきますね。

テーマパークといえば、ゲートをくぐれば魔法の国や不思議の国へ瞬時に飛んでいくことができる。もてなすスタッフもその世界の住人になりきっていることが挙げられると思います。

石のテーマパークの入り口がこれです

「拝観料申し受けます」をそこまで大きくしなくても良いのではと気になりますが、それは置いておいて、この入り口ですよ。狭くて、中を見ることはできない、ということは中から外(現実)も見えにくくなっているんですね。これが夢の国、あらため石の国への入り口です。もちろんスタッフさんはお坊様ですから、袈裟・着物です。世界観もバッチリ。

で、このお寺のある場所なんですが、山の上にあるんですよ。ハイキングコースにもなっているらしいのですが、それ以外の交通手段は、まぁ車だと思います。車で登っていくと道が険しいのなんのって。初心者マークを貼っている人は途中で前進も後進もできなくなるんじゃないかと思うくらい、狭くて急な傾斜を進みます。これがひとつめのアトラクションといっても過言では無いスリルが味わえます。

やっとお寺に入っていくのですが、このお寺は修行場を巡ることができるんですね。しっかりと拝観料を払ってこんな道を進んで行きます。

どでかい石の本尊「弥勒磨崖仏(みろくまがいぶつ)」

笠置寺 弥勒磨崖仏(みろくまがいぶつ)

「笠置寺」の本尊「弥勒磨崖仏(みろくまがいぶつ)」。公式ホームページによると高さ約15.6mですよ。奈良の大仏様でも高さ約14.7mらしいので、それよりも大きいことになります。ディズニーランドでいうところのシンデレラ城、USJのウィザーディング・ワールド・オブ・ハリーポッターといったところでしょうか。ちなみにこの姿は背中だそうです。

この仏様は岩にこの姿が浮かび上がったのではなく、1300年前に良弁僧正によって彫刻されたそうです。

続いてい「伝 虚空蔵磨崖仏(でん こくぞうまがいぶつ)」

弥勒磨崖仏の次は、また磨崖仏が現れます。先ほどの本尊は触ってはいけないそうですが、こちらは触れることも可能だそう。弥勒磨崖仏も少し小さい高さはおよそ12mだそう。これは「ビッグサンダーマウンテン」や「スパイダーマン」にあたるかもしれません。上の写真ではわかりづらいので、拡大。

笠置山の強力なパワースポットもあります「千手窟(せんじゅくつ)」

この岩と岩の間だそうです。岩はそれぞれ「金剛界石(こんごうかいせき)」と「胎蔵界石(たいぞうかいせき)」と呼ばれているそう。奈良東大寺の実忠和尚が、仏の世界に入ったとされる入口で、奧へ進むと、兜率天(とそつてん)の世界が在ったと云われているらしいです。

「胎内くぐり」

身を清める滝がない「笠置寺」で、修行する前にこの岩をくぐって身を清めたそうです。つまりここから修行場の始まりです。壁が斜めになっている穴が10mほど続いています。直島の美術館にこんな感じのアート建築があったような気がします。

見晴らしも抜群

と色んな石のアトラクションのようなものが、これ以外に修行場にはたくさんあります。5歳以下の子どもだとちょっと危ないところもありますが、足元に気をつけておけば大丈夫かと思います。

道というか、ごろごろした岩の上を歩くイメージですので、ハイヒールはめちゃくちゃ危ないので気をつけてください。というかヒールの高い靴はやめた方がよいですね。

あと、山の上に建つお寺だけあって、ところどころ見晴らしのいい場所があるんですね。

めっちゃ危ないですけど、

この岩の上に立つと

こんな感じの景色を見ることができます。見渡す限り山というのは壮観です。

紅葉と桜も楽しめる

これだけ色々とアトラクションのある石のテーマパークですは、桜と紅葉も美しいそうです。たまたま時季がずれているので、綺麗な紅葉はとれませんでしたが、落ち葉の絨毯のような風景写真があります。

春には桜、秋には紅葉が楽しめるそうです。そろそろ桜の季節ですので、お弁当を持って石のテーマパークで花見でもしてみてください。
といった感じで、これを昔の人は楽しんでいたんじゃないかと思うんですよ。スリルも感動もあり、世界観を体感できる。現代の五感すべてに訴えかけるアトラクションと違い、想像力も必要なので能動的に世界を楽しんでいたのではないかと。まだまだほかにもそうとしか思えないような場所があるので、紹介していきます。

ちなみに笠置寺は、大晦日の夜にお参りにいくと除夜の鐘を打たせてくれるそうです。和尚さんがおっしゃってました。

鹿鷺山 笠置寺
住所:京都府相楽郡笠置町笠置笠置山29
入山時間:9:00-16:00
拝観料:大人(高校生以上) 300円・中学生 100円・小学生以下 無料
駐車場:有り(500円)
HP:http://www.kasagidera.or.jp/

Text,Photo:中川 直幸

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