雨でも関係なく楽しめる関西の週末旅におすすめのスポットを紹介。京都市内から車で約3時間半ほど、天空の城「竹田城」のすぐ近くにある「生野銀山」。怪盗アニメのアジトに使われていそうな、薄暗い雰囲気がなんともいえない。銀山坑道入口の滝も、冒険心に火をつけること間違いなし。これから始まるアドベンチャーに心踊らせて、山奥の坑道探索を始めよう。
絶景の滝と冒険心をくすぐるアジトのような坑道
兵庫県朝来市にある日本有数の銀の採掘場「生野銀山」。室町時代から本格的な採掘が始まり、信長や家康の直轄地として時の権力者の財政を支えてきた。吉宗の時代の最盛期を経て、明治元年に政府直轄の官営高山に。明治29年には三菱合資会社が、国内有数の鉱山として採掘を行なってきたけれど、昭和48年に閉山。翌年昭和49年に観光施設として一般公開されている。
そんな生野銀山には観光のおすすめポイントがたくさん。
まずは、坑道入口の滝。およそ20メートルほどの高さの「不動滝」が冒険の始まりのアトラクション。ちょっとした撮影スポットとして、カメラ好きからも人気が高い。
およそ40分のアドベンチャーを楽しんで
坑内は一年を通して13度ほどに保たれており、夏はひんやり、冬は厚着のため暖かく感じるかも。ただし、観光用の坑道は40分ほど続くため、最後の方は体の芯から冷えてくるので、夏は長袖は必要。
しっかりと整備された場所だけではなく、岩肌むき出しの場所もあり、アドベンチャー気分を盛り上げてくれる。ただ観光用ゆえ、当時の仕事の様子を再現したマネキンがそこかしこにあり、薄暗い坑内で初めて見た時は、ゾっとするのでご注意を。進んでいくとズシーンと、心臓に響く爆発音が。これも当時の爆破による採掘法を再現したアトラクションで、自分たちでスイッチを押すことが可能。非常に大音量なので、子どもは恐怖で泣くこともあるとか。
さらに進むと、偽札を作っていそうな雰囲気の場所に到達。「捲揚機」と呼ばれるこの装置は、採掘された鉱石を運び出す働きをしていたそう。現在は動きはしないけれど、当時の稼働していた状況を思い浮かべると、童心にかえりわくわくする気持ちが芽生える。

捲揚機からちょっと奥にいったところ
そのほか、坑内を流れる滝や、大地の裂け目みたいなものが見え、探検家気分が楽しめるはず。紅葉狩りの帰り、「竹田城」を見た後などに、ちょっとした冒険をしてみても楽しいかも。
生野銀山
住所:兵庫県朝来市生野町小野33-5
営業時間:4月~10月:9:00-17:30 (最終受付16:50)
11月:9:00-17:00 (最終受付16:20)
12月~2月:9:30-16:30 (最終受付15:50)
3月:9:30-17:00 (最終受付14:20)
Close:定休日 12月~2月の3ヶ月間のみ毎週火曜日(火曜日が祝日の場合は翌日)
駐車場:あり
入場料:大人900円、中高生600円,小学生400円,小学生未満無料
※団体割引あり
“Text,Photo:中川 直幸”