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日本で唯一の良縁をつなぐ繁盛の神社、京都のちょっと不思議な繁昌神社

商売繁盛の神社は数あれど、「はんじょう」と名のつく神社はここにしかない、ということで日本で唯一の商売繁盛の神社と呼ばれているのが「繁昌神社」です。商売繁盛以外にも、良縁成就や家内安全などのご利益もあるそう。ただ、ここにはまつわるちょっと不思議なエピソードもあるんです。

神社にまつわるエピソードも縁起が良い

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室町高辻を西に入ったところにある小さな神社。「繁昌の宮」と呼ばれるその神社には、興味深いエピソーゾがあるんです。平安時代に藤原繁成という人の庭に功徳池があり、そこに市杵島姫命(いちきしまひめのみこと※弁財天)、田心姫命(たごりひめのみこと)、湍津姫命(たぎつひめのみこと)の財を成すとされる三姫神の分霊安芸の宮島から迎えたことが商売繁盛のご利益の理由とされています。この部分はざっくりと説明しています。

そして、「繁昌」という名前。まず、藤原繁成。この時点で「はんじょう」と読めますね。なんて縁起の良い名前だって感じです。ただ、これがこの名前の由来にはなってないそうです。弁財天を別名針才女(はりさいじょ)というそうですが、それが転じて、「はりさいじょ、はんさいじょ、はんさあじょ、はあんじょ、はんじょ」となったとか。この説が一番有力で、もともとは「班女ノ社」と呼ばれていたそう。

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ちょっと奇妙なエピソードも

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宇治拾遺物語の第三巻「長門前司女、葬送の時、本所にかえる事」に記されているエピソード。

高辻室町付近の前長門国守に2人の娘がいたそう。姉は早くに嫁に嫁ぎ高辻室町に住んでいたが、妹は宮仕えを辞めてからは家に戻り、決まった男もおらず、ときどき通ってくる男と寝殿の南面の西にあたる妻戸の口で語らいをしていたという。その妹が27歳くらいの時に重病にかかって死んでしまったそう。

葬儀のため妹の遺体を棺に入れ、鳥辺野の墓地に運び、一行が車から棺を下ろそうとすると、やけに軽かったという。なぜか、棺が少し開いていたので覗いてみると、娘の遺体はなかったという。葬儀もできないので、家に帰ってみると遺体は妻戸口に、もとのような格好で寝ていた。

不審に思ったが仕方がないので次の日も同じように運んだが、また棺の蓋が開いていて中に遺体はなかった。そして、3度目。今度は棺を持ち上げることもできない。それを見ていたある老人が「ここに埋めてほしいのではないか」という。仕方がないので、墓穴を掘ってみると娘の遺体は軽々と動いた。そうして事は落ち着いたが、姉が引っ越したのを始まりに、村人は気味悪がって次々に引っ越していき、この辺りは誰も住まなくなり塚だけが残ったという話。

縁起の良い神社には間違いないのですが、人々の間では、未婚の女性がお参りすると「結婚できなくなる」という噂も。信じるか信じないかはあなた次第です。

繁昌の宮 / 繁昌神社
■住所:京都市下京区繁昌町308

“Text,Photo:中川 直幸”



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