天空の城として、一気に知名度が上がった竹田城の近くには、まだいくつかの絶景ポイントがあります。そのひとつがおよそ45年前、生野ダム建設に伴いできた人口湖「生野ダム湖」です。
湖に浮かぶ「淤加美神社(おかみじんじゃ)」の不思議な絶景
関西の釣りスポットとして知られる「生野ダム湖」。コイやマス、ヘラなどが生息し、中でもブラックバスはプロフィッシング大会が行われており、関西の湖釣りのメッカとして有名だそう。近くの生野銀山にちなんで、「銀山湖」とも呼ばれています。
ただ、ここの魅力は釣りだけじゃないんです。湖の真ん中に浮かぶ「淤加美神社(おかみじんじゃ)」。水神が祀られているこの神社は、早朝には朝霧に包まれ、雲の上に浮かんでいるような社の姿が、夕方には燃えるような「銀山湖」にぽつんと浮かぶ幻想的な姿が見られるんです。
風がなく湖面が凪げば、神社はもちろん、周囲の山々も鏡のように湖面に映す、フォトジェニック瞬間が訪れます。釣り人たちが朝からボートで釣りを楽しんでいるので、人がいない瞬間を狙うとなると、夜明け前か夕方16時以降が撮影のポイント。
秋には周囲の山々が赤く色づき、さらに写真に映えるはず。京都市内から車で3時間未満。朝から夕方まで様々な姿を見せてくれる「生野銀山湖」で、写真撮影を楽しみながら、ボートデートや紅葉狩りを楽しむのもいいかもしれませんね。観光の際には、近くの生野銀山もおすすめ。
生野ダム湖-銀山湖
湖に浮かぶ神社が幻想的度 ★★★★★
■住所:兵庫県朝来市多々良木
“Text:Taico,Photo:中川 直幸”