タビ・アソビ

日本最大の福井県立恐竜博物館は子どもだけじゃなく大人も楽しめるアミューズメントパーク【無料入館情報あり】

世界三大恐竜博物館のひとつが関西からもアクセスのよい福井県にあるんです。博物館ですのでもちろん雨の日でも楽しめますし、子ども達の夏休みの研究なんかにももってこい。親御さんにとっても一緒に見て回るだけなので、やんちゃなお子さんでもそこまで手がかからないはず。しかも毎月第3日曜日は無料で入館可能。

1 勝山市はいたるところに恐竜のオブジェが
2 いざ古代へ冒険へ
3 ティラノサウルス動きます
4 晴れた日には・野外恐竜博物館
5 無料で入館できる日も
6 アクセス・ショップデータ

勝山市はいたるところに恐竜のオブジェが

福井県立恐竜博物館

日本では恐竜の化石は見つからないと言われていましたが、1978年に岩手県で日本初の恐竜化石が見つかってからは、1道18県で化石が見つかっており中でも福井県は1982年に勝山市北谷でワニの全身骨格が見つかって以来、数千点を超えるサンプルと、フクイサウルス、フクイラプトル、フクイティタン、コシサウルス、フクイベナトールといった、5体の新種が発見。どれも福井県にちなんだ名前がつけられています。
これは国内発掘量のおよそ8割と言われているそうです。
福井県でなぜこんなに見つかるかというと、40年前から大規模な発掘を集中的に行ってきたからだそう。



▶︎サービスエリアにも恐竜博士が。南條サービスエリア

いざ古代の冒険へ

ロードパーキング恐竜街道

国道261号線を車で走っていると、巨大な恐竜のオブジェを発見。ロードパーキング恐竜街道という場所で、ここまできたら福井県立恐竜博物館は目の前です。山の中にぴょこっと現れている白いドームが博物館です。


▶︎ロードパーキングと博物館の間にはまたホワイトサウルスというオブジェが畑の真ん中に。


到着するとアートな恐竜のオブジェがお出迎えしてくれます。
ここは展示数や敷地の面積の大きさから世界三大恐竜博物館のひとつに数えられているそうです。ちなみに他の2つはカナダのロイヤル・ティレル古生物学博物館、中国の自貢恐竜博物館だとか。

入館すると入口で入場券の販売機があるのでそこで購入してください。チケットをもってゲートを通り、最下層へ続くおよそ33mのエスカレーターで展示場へ。このエスカレーターは近未来感があります。

エスカレーターを降りると音声ガイドを入手することができます。540円(税込)。見所満載ですので、ひとつひとつの展示をじっくり鑑賞したい場合はぜひレンタルしてください。大人向けと子ども向けがあるそうです。

展示場へつづくアプローチは「ダイノストリート」と呼ばれる化石標本の展示が両サイドに。まるで美術館の作品のようにライトアップにもこだわりが感じられます。
アプローチを抜けると、アメリカで発見されたカマラサウルスの全身骨格「ボーンヘッド」が登場。とその大きさに驚いていると、ふと見あげた階上になにやら動いている大きな物体が。

ティラノサウルス動きます


おそらく目玉ですね、これ。7m以上あるティラノサウルスの動くオブジェ。もちろん撮影スポットとしても人気で、とりあえず来場者はパシャパシャ写真を撮影しておられました。
※スタッフさんに聞きましたが、フラッシュをたかなければ撮影は自由だそうです。映像もOK。

このティラノサウルスの周辺にはジオラマが広がっており、ほぼ原寸大という恐竜のオブジェと骨格標本が展示されています。


中には触ると音がでる展示物もあり、子ども達は見つけるたびにきゃっきゃとはしゃいでさわっていました。

恐竜の歴史や推測された生態系などをテーマパークのように楽しみながら知ることができる工夫がいたるところで確認できます。

また恐竜の他、1階では地球の科学、2階では生命の歴史を学ぶことができ、ダイヤモンドやサファイアなどの石の展示や、ホモ・サピエンスの模型の展示があります。


1〜2階にかけて「ディノラボ」という本物のティラノサウルスの全身骨格を展示しているスペースがあり、上下左右様々な角度から骨格を観察できます。触ることも可能。


「ディノラボ」の前にはガラス張りの化石のクリーニング室があり、作業の様子を観察できます。岩から発見された化石の余計な石の部分を取り除く作業です。
ペンタブのドリルのようなもので慎重に削っておられました。

晴れた日には

館内は子ども体がわくわくする仕掛けがいっぱいでしたが、外にも大きな広場や、「かつやまディノパーク」というライフサイズの恐竜のオブジェが森の中に展示されたスペースがあり、館内とは違った楽しさがあります。


ジップラインや恐竜の滑り台、恐竜の顔のオブジェなど。大きく口を開いた恐竜のオブジェを見て怖がっている小さなお子様もおられました。

滑り台の向こうには「かつやま恐竜の森 長尾山総合公園」という大きな広場が広がっています。お弁当を持ってきてランチなんかもありですね。キャッチボールをしている家族もおられました。

博物館の手前には「ジオターミナル」という施設があり、中では恐竜のフィギュアや、飲食ができるカフェスペースも。

また、春から秋の期間限定で「野外恐竜博物館」という発掘体験と発掘現場を見学できるツアーも行われているそうです。
2日前までに要予約ですのでご注意を。未就学児は無料ですが、小中学生は600円、高校生・大学生は1,000円、一般は1,200円、70歳以上は無料。団体割引あり。
ツアーの詳細はサイトへ。

無料で入館できる日も

お得情報です。通常では小・中学生は260円、高校生・大学生は410円、一般は720円の入場料がかかるのですが、毎月第3日曜日は「家族の日」で常設展への入場料が無料にあるそうです。
この日は非常に混むそうですので、混雑は覚悟くださいませ。

博物館データ・アクセスマップ

福井県立恐竜博物館
福井県勝山市村岡町寺尾51-11
かつやま恐竜の森内
TEL : 0779-88-0001 FAX : 0779-88-8700
info@dinosaur.pref.fukui.jp
[開館時間]9:00ー17:00(入館は16:30まで)
※入館時間は拡大することもあるそうです。オフィシャルHPを参照下さい。
[休館日]第2・4水曜日(祝日の時は翌日が休館、夏休み期間は無休)、年末年始(12月29日から1月2日)
※展示替えなどで臨時休館あり。
[入館料金]
個人:小中学生260円、高校・大学生410円、一般720円
団体(30名以上):小中学生210円、高校・大学生310円、一般620円
年間パス:小中学生770円、高校・大学生1230円、一般2060円
※無料入館日:毎月第3日曜日の「家庭の日」、4月17日の「恐竜の日」、11月第3土曜日の「関西文化の日」、2月7日の「ふるさとの日」は常設展観覧料が無料になります。
※クレジット決済可能
※未就学の幼児、70歳以上(要証明書)の方は無料
※特別展の料金は別途要

野外恐竜博物館
個人:小中学生600円、高校・大学生1000円、一般1200円
団体(10名以上):小中学生500円、高校・大学生800円、一般1000円
※未就学の幼児、70歳以上(要証明書)の方は無料
※常設展の入館料は別途用
※現金のみ

かつやまディノパーク
[営業時間]
9:00~17:00(最終入場16:30)
※季節や天候により営業時間が変更になる場合あり。
[休業日]
第2・第4 水曜日
※夏休み期間は無休
[入場料]
個人:600円(3歳から)
団体(30名以上):500円(3歳から)
※2歳以下無料

アクセス
JR福井駅下車、えちぜん鉄道勝山永平寺線「勝山行き」乗車(約1時間)→勝山駅下車、コミュニティバスにて約15分またはタクシーにて約10分
JR福井駅にてJR越美北線「越前大野」または「九頭竜湖」行きに乗りかえ→越前大野駅下車→タクシーで約20分

“Text,Photo:中川 直幸”

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ピックアップ記事

  1. パワースポット「鞍馬寺」で「初寅大祭」が開催
  2. 僕の上司-酔いどれ譚九杯目
  3. 京都、日本、東京の移り変わりを考える古地図展がおもしろい
  4. 京都のお土産で人と違うものを渡したい時は島原の菱屋「うすばね」がおすすめ
  5. 【穴場】そっちの清水の舞台混んでるでしょ、こっちの舞台は空いてますよ。トイレの神…

関連記事

  1. タビ・アソビ

    アクセス至難!人気のない雪化粧の熊川宿が美しい

    そこに山があると登りたくなるように、そこに雪があると、より高く積も…

  2. タビ・アソビ

    紅葉に人が集中している今だからこそ港まち神戸の夜景をひとり占めできるチャンス

    関西の夜景スポットは数あれど、華やかな港町の夜景を楽しめるのは神戸だけ…

  3. タビ・アソビ

    小説・映画にもなった赤目四十八滝で滝三昧

    京都から車で3時間ほどの三重県の山奥。忍者が修行した場所として知る人ぞ…

  4. タビ・アソビ

    京都市内から電車で約2時間-誰でも綺麗な写真が撮れる関西空港でロマンティックな夕景を楽しもう

    紅葉の見頃もピークを越え、山には枯れ木がちらほら。イルミネーションが輝…

  5. タビ・アソビ

    いま行きたい信楽:登り窯の『Ogama』で信楽の魅力を体感

    滋賀県の南東部、京都市内から1時間ちょっとの信楽エリア。信楽といえば、…

  6. タビ・アソビ

    西日本最大と言われる蛍鑑賞スポット亀岡西別院町犬甘野

    本当かどうかはわからないけれど、西日本最大といわれる蛍の鑑賞スポットが…

ブログをメールで購読

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

4人の購読者に加わりましょう

  1. キブン

    予期せぬ時点での技術の開花-酔いどれ譚十八杯目
  2. タベモノ

    手作りのインテリアが並ぶカフェレストラン「Moon Talk(ムーントーク)」で…
  3. タビ・アソビ

    奈良十津川村、断崖絶壁から絶景をのぞむカフェ「瀞(どろ)ホテル」に圧倒される
  4. タベモノ

    インド出身のシェフが作るカレーラーメンは健康的でお腹もいっぱい-北大路烏丸「EA…
  5. コト

    市内から車で2時間ほど-月末月初は商売人で賑わう岐阜の「おちょぼさん」を楽しもう…
PAGE TOP
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。