京都市内を中心とする大学生の有志による「都ライト」の2016年のイベントが11月11日からスタート。職住一体の町家から漏れ出す、生活の暖い灯りを表現するため、外観をライトアップするのではなく、家の中から外に綺麗な灯りが漏れ出すように光をレイアウト。街行く人も足を止め、スマホでパシャリとしたくなる、美しい街が演出されている。
街の伝統工芸を活かした演出が美しい
「都ライト」のイベントが行われているのは、上七軒、浄福寺大黒町エリアとその周辺。町にはそれぞれ特徴があり、大黒町は西陣織の工房が数多く存在する織物の町だそう。石畳の通りは打ち水され、暖かな光をまるで鏡のように反射。町家と工房が軒を連ねる通りを幻想的な雰囲気で包んでいる。足元には和紙や花紙を使った手作りの行灯、格子から覗く障子には織物職人を表した影絵など、ちょっとした演出も印象深い。
上七軒は、茶屋や芸者などで賑わった花街らしく、演出も華やか。花をモチーフにした優美なビンの照明や、芸舞妓をイメージした影絵など、心が弾む色とりどりの光が通りを照らす。
それぞれの町の特徴を感じながら、ゆったりと暮らしの灯りを堪能しよう。
灯りだけではなく、落語などのイベントも開催
訪れた人がイベントをもっと楽しめるようにと、様々な企画も行われている。様々な格子を巡るスタンプラリーや、落語や学生による伝統芸能のパフォーマンスなど、どの時間に訪れても楽しめそう。中には予約が必要なものもあるので、訪問の際にはHPを確認して。三脚の使用は規制があるので、HPから申し込みを。またフラッシュを使用した撮影も禁止されている。
都ライト’16
開催期間:2016年11月11-13日
住所:上七軒、浄福寺大黒町エリア
時間:HPからそれぞれのイベントの詳細を要確認
HP:http://miyako-light.anewal.net/
“Text,Photo:中川 直幸”