毎年開催される「京都府立植物園」のイルミネーションイベント。訪れた家族やカップルは、約10万個のLEDで幻想的にライトアップされた園内を、ベンチに座って眺めたり、写真におさめたりして楽しんでいた。またここのイルミネーションは映画「僕は明日、昨日の君とデートする」でも使用されているらしく、映画のシーンを真似て撮影する人もちらほら。
おすすめスポット紹介
まず、「京都府立植物園」のイルミネーションイベントは、思っているほど人が混み合っておらず、三脚を使っての撮影も可。「観覧温室夜間開室」では使用は不可になっていたり、混雑するところでの使用を自粛すれば、思う存分写真撮影に専念できることから、カメラが趣味という人にとってはあつらえむき。中でも撮影スポットとして人気だったのは2箇所。
一つ目は北大路通り側の正門から入ってすぐの高橋匡太氏による「くすのき並木」のクリスマスカラーライトアップ。LEDで赤や緑、白など多彩に変化する光が、並木道をまるで別世界への入口のように演出。200メートルほどの距離を足取り軽く、弾むような気持ちで歩けるはず。
二つ目は、映画でも使われたというイルミネーションがある北山門すぐの広場の「トウカエデ」。高さ約20メートルのイルミネーションとライトアップされた噴水が、目の前の池に逆さに映るフォトジェニックな光景が撮影できる。
観覧温室夜間開室はジャングルの中にいるよう-モンキー・オーキッドも
撮影スポット以外にも、ぜひ訪れたいのが「観覧温室」。普段は入園料以外に200円の入場料が必要な観覧温室も、イベントの期間、夜間は入場無料。今まで入ったことがない人はぜひ。
南米の多湿高地に生息し、花弁の模様などがサルの顔のように見える「ドラクラ・ギガス(通称モンキー・オーキッド)」も、現在開花中。運良く出会えた人は、愛嬌のあるサルの花をカメラにおさめていた。
外から見ると小さいように見える「観覧温室」は、ゆったり一定の速度で歩いて見て回ると、大人で20分はかかるほど内容が充実。天井まで伸びた植物がいち面を埋め尽くしている雰囲気は、テレビや写真で見るジャングルさながら。好奇心の抑えられない子ども達が、きゃっきゃと楽しそうな声をあげながら室内を走り回っていた。
この内容で、200円とリーズナブルなのが府立植物園の良いところ。人混みを避けて、ゆったりとロマンチックなクリスマスを過ごしたいカップルは、デートコースに組み込んでみては。
そのほか、園内の様子を写真ギャラリーで

日本最大級のキソウテンガイ(奇想天外)
京都府立植物園 イルミネーション2016
住所:京都市左京区下鴨半木町
期間:2016年28年12月16日(金)-12月25日(日)
入園時間:17:30-20:00(入場は19:30まで)
入園料:一般200円、高校生150円、中学生以下無料、70歳以上の方(要証明提示)と障害者手帳提示の方は無料(温室観覧料を含む)
駐車場:400円(イベント時間のみ1回)
“Text,Photo:中川 直幸”