2017年1月3日に京都のパワースポットとしても知られる「鞍馬寺」で、「初寅大祭」が開催。初寅とは、その年最初の寅の日のことで、大安と同じように縁起の良い日だとか。この日に鞍馬寺に参拝すると、毘沙門天の無量の大福を授かることができるとされており、毎年多くの人が訪れるそう。行事は毘沙門天が寅の年、寅の日、寅の刻に鞍馬山に現れたことに因んでいるとか。
初寅大祭はこんな行事
虎の刻とは深夜4時前後を指し、鞍馬寺の「初寅大祭」も前日の21時頃からお経を唱える、護法魔王尊・毘沙門天王・千手観音菩薩から福を授かる、などの前夜祭が始まり、当日の午前3時を目処に「初寅大護摩供」が行われ行事自体は終了に。ただこの日は「初寅大祭」として、終日毘沙門天からの福を授かることができるそう。
本殿の中では厄除けの「あうんの虎」や、福を招くとされる「お宝札」や「大福のお札」などをいただくことができ、鞍馬寺までのケーブルが連絡がなくなる午後5時頃まで、お札を授かるため人が列をなしていた。
毘沙門天を信仰すると、武道成就・降魔厄除・家内安全・夫婦和合のご利益があるとされ、智恵と勇気の守り神でもあるそう。
「鞍馬寺」はパワースポットとしても有名
770年に鑑禎上人によって開かれたとされる「鞍馬寺」には、毘沙門天、千手観音、に加えて護法魔王尊の三位一体の「尊天」が祀られているそう。鞍馬寺の説明によると、「尊天」は宇宙の生命・エネルギーだそう。
スピリチュアルな人の話によると、本殿金堂は「龍穴」と呼ばれるエネルギーが吹き出す場所の上に建っているそう。また本殿前に、魔法陣のように描かれている金剛床の真ん中にある三角の印は、大地と宇宙を結ぶ強力なパワーが噴き出しているそうで、神聖な場所なので踏まない方が良いとか。ただ、観光スポットになっているので、週末ともなればここで願掛けをするために、行列ができるそう。
あまりに強力なパワースポットらしく、長くいるとめまいがしたり、気分が悪くなる人もいるそう。また、本殿裏から貴船につながる奥の院参道も、パワースポットとされており、時間がある人はぜひ足を運んでみて。
ケーブル前にはトイレの神様が
豆知識として、ケーブル山門前のお手洗いは「鳥樞沙摩明王殿(うすさまみょうおうでん)」と呼ばれているらしく、不浄を清浄にする炎の神様「鳥樞沙摩明王」が祀られているのだとか。姿が綺麗なのかどうかは想像すらできないけれど、この世の一切の汚れを焼き尽くす功徳を持つそうで、文献や絵巻に残る描写はとても近寄りがたい形相をしている。
鞍馬寺 初寅大祭
年始めの寅の日 ※前夜祭は寅の日前日の21時からスタート。
住所:京都市左京区鞍馬本町1074番地 鞍馬弘教総本山鞍馬寺
ケーブル運行時間:始発/山門駅(上り)・・8:40,多宝塔駅(下り)・・8:45
終発/山門駅(上り)・・16:30(1~5月・9~12月)・・17:00(6~8月),多宝塔駅(下り)・・16:35(1~5月・9~12月)・・17:05(6~8月)
入山料:大人300円、ケーブル片道大人200円,小人100円
“Text,Photo:中川 直幸”